『AKIBA'S TRIP-THE ANIMATION-』がどうかしちゃうくらい面白かった。
秋葉原——初心者から上級者まで
受け入れてくれる懐の深い街。
ひとりでも、アキバに行けば
わかってくれる誰かがいる。
何かができる、できそうな自由なところ、
身もココロもハダカになれる街。アニメもゲームもメイドもアイドルも
ジャンクパーツもB級グルメも、
全ての“アキバ”を詰め込んだその街で、
破繰者<バグリモノ>と戦う、
不退転の『ボーイ・ミーツ・ガール』
ストーリ-、始めます!
『AKIBA'S TRIP-THE ANIMATION-』略称『アキバニ』というアニメ作品が2017年に放送されていました。筆者は気になったアニメを数年遅れで見るという特殊な病気にかかっているので、数日前に全話見終わりました。
ちょっとどうかしちゃうくらい面白かったんだよなぁ。
原作はPSPで発売していたゲームでアニメは完全オリジナルストーリーなのでアニメのみでも全然問題ありません。
舞台は欲望の町秋葉原。しかしその秋葉原に人を襲って数を増やす破繰者<バグリモノ>という化け物が現れるという噂が流れています。
秋葉原を愛する浪人生の主人公「伝木凱タモツ」とバグリモノでありながら秋葉原を守る「万世架まとめ」が出会い、物語が始まります。所謂ボーイ・ミーツ・ガールですね。
敵であるバグリモノは人に憑りついているため見た目は普通の人間ですが、身体能力やパワーは人間とは桁違いに高く、フォークで頭を刺しても倒れることはありません。完全に倒す方法は「服を脱がすこと」です。
とんでもない設定ですね。ゾンビ的な奴は普通、頭を狙うとかそういうのだと思うんですがこのアニメの場合、服を脱がし外気に触れさせることです。
秋葉原の多くの店が協力していてほぼすべて実名で出てくるのがすごいところです。5話ではCAPCOM公認で実際にストリートファイターVが使われます。
基本的に一話完結のアニメで各話に秋葉原やオタク文化、ネットに触れている人間なら見たこと聞いたことがあるネタがとてつもない量仕込まれてます。1話では妙にリアリティのある2ちゃんねるの描写があったりします。
2話『チーム結成、略して電マ』ミリタリー
3話『アイドルデビューできると聞いて、ホイホイついていった結果』アイドル、オーディオ、例のプール
4話『無線HAMファイターズ』アマチュア無線
5話『負ける要素、なし!』ストリートファイターV
6話『メモリがいっぱい』自作PC
7話『無理というのはウソつきの言葉』カメラ、フィギュア、労働(ワ○ミ)
9話『ゲームのカードで戦ってしまったのですが!』カードゲーム、遊戯王
10話『幽門開いてしまったのですか?!』アキバグルメ、大食い
と代表的なのはこのあたりです。タイトルで察している人もいると思います。メインとなる話以外の部分、何気ない会話や背景のモブにも見たこと聞いたことがあるネタが隠れています。まずは自分の興味ある分野の話だけでも見てください。
筆者は格ゲーが好きなので5話のネタはわかりやすかったです。主人公のタモツが格ゲー大会に出るんですが、エントリーしてる選手が実在するプロゲーマーを文字ってたり、「レッツゴージャスティーン!」が見れます。
4話では富士無線でタモツがアマチュア無線についてかなり長い尺で語るのですが筆者の知識が皆無なので全くわかりませんでした、しかし全くわからないということは恐らくこのアニメで一番深く語っている部分だと思います。アマチュア無線好きな方は是非。3話のオーディオもおススメ。タモツがアイドルの曲を聴くには結局何が良いかの結論は必見です。あとAV機器とAV(直球)をかけてたりしていて面白いです。
一番好きなのは9話『ゲームのカードで戦ってしまったのですが!』ですね。タイトルからして面白い。わからない人は「ゲームのカード落としちゃった」で検索してください。内容は完全に遊戯王のパロディであり、最高にふざけてて面白いです。
本当に広い範囲のネタがあるので筆者も絶対全部拾えていません。10話のオチなんて落語の「そば清」からですよ。興味がない人は絶対わからない。ちなみにタイトルの由来は「高菜、食べてしまったんですか!」で検索。10話では秋葉原の有名な飲食店が実名で登場します。アキバグルメ紹介アニメと化してます。
各ジャンルの有識者と見たら面白さ倍増です。
内容や小ネタ以外にもこのアニメはキャラクターが非常に魅力的です。
まず主人公の「伝木凱タモツ」年齢18歳で浪人生、秋葉原が大好きな青年です。1話でヒロインの「万世架まとめ」から<セツリゴエ>という儀式を受け、人間ではなく上級のバグリモノ『破族』になってしまい、秋葉原から出られない、服を脱ぐと死ぬという体質になります。しかしタモツはそんな状況に絶望せず、「いつ死ぬかわからないから今の内に遊んでおけってことか」と、とにかく前向きです。ハマると徹底的に極める究極の趣味人で各話で取り上げられるコンテンツは多くがタモツがハマるとこから始まります。オタク的なコンテンツはもちろん、カレー作りもスパイスの調合から始め、スープは三日三晩煮込み、米は一粒ずつ選別し、完成は1週間後というガチっぷり。アイドル、オーディオにハマった時は借金するほど買いまくります。タモツの生き方は一見愚かに見えますが個人的にはこういう人間に一番憧れます。好きなこと、興味あることのためなら労働も厭わず真面目に、ただひたすら趣味に生きる。熱い男です。
次にヒロインの「万世架まとめ」年齢78歳。
78歳。
上級のバグリモノ『破族』であり本来、人を襲う存在でありながら自分の愛する秋葉原の街とその人々を守るためバグリモノと戦う人間の味方です。ちなみに1話でタモツに助けられてから既に惚れてるので全編タモツを意識しています。ツンデレで非常にかわいいです。タモツは青、まとめは赤を基調としたデザインなのですが、二人並んだ時すごく映えます。ヒーロー、ヒロインとしっかりわかってかっこいいです。
その他にメインキャラとして『有紗・アホカイネン』というフィンランド出身の外国人、タモツの妹の『伝木凱にわか』がいます。
有紗はテンションが高く登場のたびにコスプレしていたり、人間なのにバグリモノを圧倒したりと面白いキャラです。
にわかは兄思いのとっても良い妹で、まとめの恋のサポートをしたりと空気の読める常識人です。
どのキャラクターも魅力的で全員好きです。
最後にアキバニは楽曲も最高です。まとめ、有紗、にわかを演じている高橋李依さん、長久友紀さん、高野麻里佳さんは「イヤホンズ」というユニットで活動しており、OP「一件落着ゴ用心」劇中歌「サンキトウセン!」劇中歌「ヨロコビノウタ」はイヤホンズの楽曲です。
OPの「一件落着ゴ用心」は映像と楽曲がとてもあっていて熱いです。特にサビのボスラッシュ演出、個人的に大好物です。秋葉原応援ソングとして認定されています。
「サンキトウセン!」はこれまた秋葉原好きなら理解できる歌詞となっていて楽しい曲です。
「ヨロコビノウタ」は最終話で流れるのですが、天才的なmixでベートーヴェンの歓喜の歌、ショパンの夜想曲、パッヘルベルのカノンなどクラシックの傑作を使用した楽曲です。とにかく歌詞が最高です。感動しました。
筆者はヤマノススメ、のんのんびより、じょしらく、らき⭐︎すたを無限に見返してるのですがアキバニも加わりました。今後も何か思いつけば記事にしたいと思います。
面白そうなもの、気になるものがあれば海越え山越え銀河を超えてでも、その目で見届けろ!好奇心を全てに優先させろ!
人生は未知なる哀れな己に
眩しき己に出逢う旅なり
今更『AIR』を見て号泣した話。
※ネタバレ注意
『AIR』を見たことがない人は閲覧をおすすめしません。
先日アニメ『AIR』を全話視聴しました。2005年に放送していたアニメなので15年前になりますね。(原作のゲームは2000年発売)
僕は「鳥の詩」「元は18禁のPCゲーム」「特徴的な髪形の男が超能力で人形劇をして金銭を稼いでいる」ということぐらいしか『AIR』の知識がなく、新鮮な気持ちで見れました。
感想ですが、メチャクチャ良くてメチャクチャ泣きました。
15年前の作品なのでキャラクターデザインなどが独特で受け付けないという方もいると思いますが、個人的には何も違和感なく見ることができました。
『AIR』は超人気作品で多くの名記事があるので長くは語りません。
泣いたシーンは
「美凪の母親が思い出すシーン」
「美凪とみちるの別れ」
「ママぁー」
「ゴール」
この4つです。
美凪の母親が思い出し抱き合うシーンはお互いにとって数年ぶりの再会であり、特に美凪はずっと辛かったでしょう。みちるとの別れも成人男性が年甲斐もなくズルズル鼻水出しながら泣いちゃいました。お恥ずかしい。
「ママぁー」が一番泣きました。無償の愛、という言葉がありますがこれは個人的に「親子」にしか存在しないと僕は思っています。しかし、本当の母親、本当の娘ではなくとも、二人は家族であり親子です。
あと上記の「特徴的な髪形の男が超能力で人形劇をして金銭を稼いでいる」こと「国崎住人」がすごく男前で好きになりました。(国崎出てこないかな)と考えながら見てたら後半ほとんど出てこなくて寂しかったです。
全話見終わって数日経ちますがずっと心に引っかかってます。個人的にはハッピーエンドだと思っているのですが手放しに喜べるものでは絶対ないです。観鈴ちん…(泣)
『CLANNAD』『Kanon』も見たいのですが『AIR』並みの感動が確実にくると考えると感情が爆発しそうなので今は見たくないです。矛盾。
今は『AIR』のゲームをメチャクチャやりたいです。
ヤマノススメ聖地巡礼おすすめスポットBEST5
筆者は『ヤマノススメ』が大好きで、聖地巡礼も多くの場所に行きました。
そこで今回はヤマノススメの聖地巡礼でおすすめのスポットBEST5を紹介します。なるべく体力に自信がない人や登山未経験者にもおすすめできる場所を紹介します。
5位
高尾山
山に興味がない人でも、登ったことがあるという人が多いのではないでしょうか。実際世界で一番登山者が多い山であり、誰でも気軽に登ることができます。リフトやケーブルカーがあるので下りに使ったり、登りに使うのもありです。とにかく安心安全な山なので、始めての登山はここで間違いありません。(と言っても1号路以外は普通の山道なので初心者の方や装備不足の方、体力に自信がない方は必ず1号路を使用してください。)慣れてきたら稲荷山コースや6号路に挑戦しましょう。6号路はここなちゃんに会ったコースなので頑張って挑戦できようになりましょう。途中で沢があり、とっても楽しいコースです。
4位
天覧山~多峯主山
ここは外せないでしょう。天覧山はあおいとひなたが再開して始めて登った山であり、多峯主山は挫折したあおいが再起する場所です。
標高は低いのですが展望が良く、気軽に登れる山です。飯能駅からアクセスが良く、徒歩であれば途中で飯能銀座や観音寺、飯能河原など、飯能市街の聖地に寄ることができるため、飯能駅から徒歩がおすすめです。
天覧山は体力に自信がない方や登山未経験者でも簡単に登れることができます。ひなたも制服で登ってましたね。体力に自信がある方や登山経験者はその先の多峯主山まで行きましょう。もちろん天覧山だけでも楽しめます。
3位
飯能アルプス(天覚山~大高山~子の権現)
あおいが一人で挑戦した飯能アルプスです。上記二つに比べると格段に難易度が上がりますのでご注意ください。あおいも天覚山でバテてましたね。体力に自信がない方は天覚山のみにした方が良いです。標高は低いのですが辛い場面が多く、天覚山山頂以降は景色が良い場所はほぼなし。さらにアップダウンが延々と続くため体力を使います。膝に負担が掛かるので注意です。ではなぜ3位なのかと言うとここは人が少なく、非常に静かな山行を楽しめるからです。筆者自身静かな場所が好きだということもありますが、大自然の音を聞きながら、気持ちの良い風を感じ、心を静めることができます。縦走は辛いけど全部回りたいという方は、日にちを分ければ比較的楽に登れると思います。(それでも未経験者には辛いと思います。)
2位
吾妻橋
セカンドシーズン新七合目『カワノススメ?』で登場した場所です。山に興味がない人でも行ける場所で良い雰囲気の川です。多峯主山から下山したついでに寄れるのでおすすめです。こちらも大自然の中で川のせせらぎのみを感じながら心を静めることができます。筆者が行ったときは10月だったのですが1時間くらい滞在して誰も来ませんでした。夏は混むかもしれません。春や秋の過ごしやすい季節に大自然の中、読書なんか良いんじゃないでしょうか。
1位
関八州見晴台
あおいとひなたが山コーヒーをした場所です。ここは良い意味で「ちょうどいい」山です。体力的にそこまで大変ではなく、かと言って楽なわけではない難易度。頂上の景色が良く、人も少ないなど良いところがたくさんあります。途中に高山不動尊常楽院という大きなお寺があり、ここも聖地になっています。かなり気に入っていて何度も登っています。天覧山~多峯主山を物足りないと思った方におすすめです。頂上付近の山道では春になると写真のような綺麗な花が咲きます。
以上になります。筆者もすべての聖地に行ったわけではないのでご容赦ください。今後順位が変動することがあればまた記事にします。(今は伊香保温泉に行きたいです。)
下里分校に行った。
先日、なかなか行けてなかった下里分校に行ってきました。
現在は廃校となっていますが校庭は無料開放されておりイベントなどに活用されています。
2018年より分校カフェモザートがOPEN。
地元有機食材を使用した豊富なメニューがいただけます。
また、下里分校はアニメ『のんのんびより』劇中に登場する学校のモデルになっています。
最寄駅は「小川町駅」で下里分校へのアクセスは
徒歩
バス
レンタサイクル
があります。(筆者は徒歩で行きました)
レンタサイクルは駅近くの観光案内所で借りることができます。
以下が写真になります。
校舎内は立ち入り禁止となっています。撮影は外廊下からになります。
巡礼ノートに『のんのんびより ばけーしょん』にてれんちょんが描いたなっつんとあおいちゃんの絵がありました。これを見た瞬間、喜びのような、感動のような、愛しさのような、哀愁のような、何とも言えない感情になりました、これが「エモい」ということでしょうか。
筆者が行った聖地巡礼の中でも抜群に雰囲気が良く、とても落ち着く場所でした。
画像加工アプリで晴れにしてみました。今度は晴れた日に行きたいです。
越谷小鞠は一番大人で、頼れるお姉さん。
こちらは『のんのんびより』に登場するキャラクターである、「越谷小鞠」通称「こまちゃん」である。(あだ名の理由は小鞠だからではなく、『こまい=小さい』からである。)
『のんのんびより』とは『あっと』先生原作のマンガ、アニメであり日本のどこかにある田舎の、旭丘分校に通う四人の生徒たちの日常を追った物語である。
その内の一人である越谷小鞠は中学二年生で四人の中では最年長であるのだが、身長は140cm以下であり、妹である「越谷夏海」よりも小さく、小学五年生の「一条蛍」にも負けてしまっている。さらにその幼さは身長のみではなく、お化けやホラーが苦手、料理が下手、大人ぶって空回りなど、こまちゃんは作中であらゆることに失敗する。いわゆる「アホの子」「ポンコツ」といったキャラクターだ。
一条蛍と仲が良く、小学五年生なのに大人びたほたるんと、中学二年生なのに子どもっぽいこまちゃんという対照的なコンビである。
妹である夏海にも姉として接してもらえず、いつもからかわれている。時には小学一年生の最年少、「宮内れんげ」にもからかわれてしまう。
と作中ではそのような扱いを受けてしまっているこまちゃんだが、そんな彼女は四人の中で最も「大人」で頼れる「お姉さん」だと筆者は思う。
そう思う根拠を今回は説明したいと思う。
こちらはれんちょんと竹とんぼで遊ぶシーンである。一見すると小学一年生相手に勝敗を気にしていてれんちょんから呆れられるというこまちゃんの幼さが強調されるシーンに見れるがちょっと考えてみてほしい。
自分が中学二年生だとして、小学一年生と遊ぶ時に本気になって、同じ目線になって遊ぶことができるだろうか
筆者は自信がない、あまりにも年齢が離れすぎているので、てきとうに負けてあげると思う。
れんちょんの気持ちになってみると、「手加減してる大人」だと思うだろう。果たしてそんな人物と遊んでいて楽しいだろうか?筆者は子どものころ「手加減している大人」が好きではなかった。本気で自分と関わろうとせずに、上から目線で自分を見てくる。そんな大人だ。
しかし、こまちゃんは本気になってれんちょんと遊んであげている。実際、勝敗にムキになっている部分もあると思うが、れんちょんのことを考えて本気になって遊んであげている部分もあると思う。小学一年生の立場になって考えられるこまちゃんはとっても「お姉さんだ」。
同じくれんちょんに対して、駄菓子屋に咎められてはいるが、れんちょんを思っての行動である。なっつんに比べると描写は少ないが、こまちゃんもれんちょんに対して「お姉さん」でなければという自覚がしっかりあるのだ。
なっつんに対してもなんだかんだで遊びにも付き合ってあげていて、文句は言うがなっつんの姉だという自覚を持っていることがわかる。
続いて、ある日こまちゃんが晩御飯を作ると提案するのだが、料理が下手なこまちゃんはなっつんに猛反対される。それにムキになったこまちゃんは一人で料理をするから母に手伝うなと念押しする。
「すごい料理で夏海を見返す」という思いから「カレーに砂糖をてんこ盛り入れる」という発想に至る。しかし途中で「美味しくなければ意味ないのでは」ということに気付き、母の手助けもあり「家族のために美味しいカレーを作る」と決心する。
あれほど手伝うなと言った母親に「やっぱり手伝って」と言ったのは、自分のプライドや恥を捨て、家族のためを思った行動だ。自分よりも他の誰かのために行動できる。それができるこまちゃんの成長に母である雪子さんも感動したことだろう。(この回は、こまちゃんの自主性を尊重し、すべての行動を見守ってくれる越谷雪子さんの優しさも素晴らしい回である)
ブラックコーヒーを飲んでるなっつんに自分は飲めないことをからかわれ隣に住む高校三年生「富士宮このみ」に相談しに来たこまちゃん。
そこで「コーヒー飲めることより、仲直りを切り出せるほうが大人だ」というアドバイスを受ける。そのアドバイスをしっかりと聞き入れ、自戒し「なっつんに謝る」という選択をこまちゃんは取ることができるのだ。中学二年生という年齢では難しいことだろう。筆者だったら捻くれて謝ることなんてできないと思う。自分にとっての「お姉さん」であるこのみちゃんのことを見習い、このみちゃんからしたらまだまだ子どもであるが、確実に「お姉さん」として一歩ずつこまちゃんは成長している。
こまちゃんの「お姉さん」はほたるんに対しても同様だ。れんちょんとなっつんが年上扱いしない中でほたるんだけはこまちゃんを「先輩」と呼ぶ。しかし、ほたるんは小学五年生とは思えない部分が多く、大人ぶるこまちゃんが空回るというのが常だ。
上のコマも学校が終わったらすぐに帰るほたるんを心配しての発言であるが、実際にはイモリのいる池に行っていただけであり、イモリが苦手なこまちゃんはいつものように空回ってしまう。
こまちゃんに無理を言ってしまったと落ち込むほたるんに、こまちゃんはほたるんを気づかい声をかける。こんなに人の気持ちを考えられて、空気の読める子いますか?外見や表面ではほたるんの方が「大人」なのだが 精神や内面はこまちゃんの方が「大人」なのだ。それを象徴するのが下記の45話である。
こまちゃんとほたるんは二人で天体観測に出かける。このとき雪子さんのセリフによりこまちゃんがほたるんよりも「子ども」であることが強調される。
天体観測を終え、帰路に就こうとすると海中電灯が点かなくなってしまう。辺りは暗闇に包まれており、肉眼では何も見えない。この状況に二人は泣き出してしまう。普段は落ち着いているほたるんも動揺を隠せない、小学五年生という年齢を考慮すると当然だ。しかし泣いているほたるんを見て、こまちゃんは泣き止み、決意する。
自分は「お姉さん」だから、この子を守って必ず家に送ると。
自分が泣いている場合じゃない、だって「お姉さん」だから。という強い思いだけで腰が抜けるほどの恐怖に立ち向かったのだ。危機的状況で気丈に振る舞い、さらに弱みを人に見せることもできるこまちゃんは「子ども」などでは決してない。こまちゃんの目指している「大人の女性」にもう既になっているのだ。
もう十分こまちゃんが「大人」であると証明できたと思うが、さらに45話と同等にこまちゃんが「大人」だということがわかるエピソードが55話だ。
ある日こまちゃんが部屋の掃除をしていると、ベットの下からクマのぬいぐるみ「小吉さん」を見つける。最初はその劣化具合から処分を考えるが、一冊のアルバムを見つける。
古いアルバムであり、自分が右頬に絆創膏をつけていることに疑問を持つが、写真から「小吉さん」が軒先に落ちたのを取ろうとしたときにこけたことを思い出す。アルバムを捲っていくと自分の写真にはいつも「小吉さん」が一緒に写っていた。
小吉さんを貰ったとき。
七五三のとき。
小学校に入学したとき。
自分がいかに「小吉さん」を大切にしていて、人生を共に歩んできたか思い出したこまちゃんは、ほたるんにぬいぐるみの直し方を教えてもらうために、夏の厳しい日差しの中、ほたるんの家に向かう。不器用なこまちゃんは、針を指に刺してしまう失敗をしながらも、ほたるんに協力してもらいながら頑張って「小吉さん」を直す。
その帰り道、直った「小吉さん」を以前のように大事に抱え、一時だけ過去の自分に帰る。
今回のことで「思い出」の大切さを知ったこまちゃん。過去の大切な思い出というのは何よりも尊いものであり、一生大切にしなくてはならないことだということを知ったのだ。
埃かぶった思い出が 何より宝物
きっとこまちゃんは、「小吉さん」を見るたびに、過去の自分を思い出すだろう。それと同時に過去の大切な「思い出」も。いつかの自分とお揃いの、右頬につけた絆創膏を見るたびに。
※小吉さんを貰ったとき、七五三のとき、入学したとき。というのは筆者の憶測です。アルバムに残す写真と考えたとき、妥当なのがそのあたりだと思いました。「小吉さん」を貰ったときは、たぶん正解です。小吉さんが入っていた空箱らしきものが写真内に写っているので。
「あおいちゃんこんにゃく好き説」は誤りかもしれない。
前に書いたこの記事、簡単に言うと
「ヤマノススメのあおいちゃん、こんにゃく好き説」です。書いた当時は短絡的に「こんに、まで打って普通はこんなにこんにゃく関連の単語でてこない」=「こんにゃく関連の単語複数をスマホで検索している」=「こんにゃくが好き」で結論付けてしまったんですけどよく考えてみたらもう一つの説が生まれたので書きます。
あおいちゃんがかえでさんに送るこのメッセージ、谷川岳に登りたいけどロープウェイがあって高所恐怖症のあおいちゃんは怖いから、先にひなたに電話し←(ここ重要)かえでさんに相談したら?というひなたのアドバイスを受けての行動であることを覚えておいてください。
そして昨日の夜、サードシーズン9話「それぞれの景色」を見返してるときに僕はほのかちゃんに気付かされました。あおいちゃんがほのかちゃんの住む群馬県に遊びに行き、伊香保温泉などを観光した後、高崎駅にてあおいちゃんが帰路に就く際、ほのかちゃんが「ある物」をお土産に渡します。それは群馬県の名産「こんにゃく」です。
僕の頭に電流が走りました。そして全てがつながる音がしたのです。
整理していきましょう。
まず、あおい&ひなたはセカンドシーズン新十四合目「お母さんと霧ヶ峰!」にて次に登る山を「谷川岳」に決定しました。それから新十六合目「思いをうけついで」の冒頭、あおいがひなたに電話するシーンから始まります。この電話のシーンですが登る山を谷川岳に決めてから恐らく数日が経過しています。(少なくとも100%一日は経過しています。)
あおいちゃんはその数日の間に谷川岳について調べた可能性があります。その前例としてあおいちゃんは高尾山に行く為に必要な装備をガイド本で調べたり、かえでさんから聞いたパワースポットについて詳しく調べてから向かったり、富士山に登る際にも自分で登山計画書を書いています。富士山は自分が提案したことなので当たり前という考え方もあると思いますが、その計画書は山の経験が豊富なかえでさんに「無理のない計画だと思う」と褒められています。このことからあおいちゃんは
「好きなこと、興味があることへの好奇心が強い」
「情報収集に余念がない」
「計画性がある」ということになります。
なので、今回の谷川岳も自分とひなたの大切な「思い出」として興味を持って調べたのではないでしょうか。その中で他県に行くのでせっかくならその土地の名産が食べたいと思ったあおいちゃんは谷川岳がある群馬県の名産、「こんにゃく」を見つけるわけです。そして調べていくうちにロープウェイへの不安が募り、ひなたに電話をしたのではないでしょうか。
(群馬県は農畜産物としてこんにゃくが非常に有名で、こんにゃくパークという施設もあります。)
つながりました。その後情報収集に余念がないあおいちゃんはスマホで「こんにゃく」「蒟蒻畑」「こんにゃくステーキ」「コンニャク」と検索したのです。何も設定をいじらなければスマホは最近打った単語を予測変換するので検索してからかえでさんにメッセージを送るまでさほど時間が経ってないと考えられます。だから「こんに」まで打っただけなのにあんなにこんにゃく関連の単語が乱立するのです。
ただ、この説1つだけ穴があります。その後かえでさんの家に集まった際の会話であおいちゃんがひなたと二人で小さいころ朝日を見たのが綺麗だと思ったと語った後かえでさんに「小屋泊になるね」と言われたときに始めて気づいたように「あっそうですね、予約しておかなくちゃ」と言います。
朝日を見るつもりなら小屋泊になるのは当然なので山小屋は一番に調べる必要がある気がしますが、あおいちゃんは調べていませんでした。ということは谷川岳及び群馬県については一切調べていないのではないかと考えましたが、
「あおいちゃんはその時点では実際に谷川岳で朝日を見る、とは考えてなかったので山小屋は調べなかった。」
「今回はひなたも発案者なので、詳細はひなたと二人で計画するつもりだった。」
と考えられ「山小屋を調べない」=「なにも調べていない」とは言い切れない。
ということでまとめると今回の結論として、あのスマホの予測変換の謎は「ヤマノススメのあおいちゃん、こんにゃく調べまくった説」になります。
個人的に今回の説の方が有力です。単純に「こんにゃくが好き」よりも背景がある分、説得力も高い気がします。
ほんの一瞬のカットからここまで考えられる「ヤマノススメ」最高です。
あおいちゃんコンニャク好きなの?
これ、セカンドシーズン新十六合目「思いをうけついで」のワンシーンであおいが、かえでさんに「こんにちは」って送るとこなんだけど、「こんに」まで打ってこんなにコンニャク関連の単語出てきますか?
少なくとも私のスマホには一切出てきませんでした。
ということはあおいちゃん、蒟蒻畑とか、こんにゃくステーキとか検索してます?
「こんにゃく」と「コンニャク」両方で検索しました??
何のために????
こんにゃく好きなの?????
あとこっちも「コントラバス」の存在が気になる。怒涛のこんにゃくよりはさりげないけど、この日常生活で使う単語が揃う中突然の「コントラバス」。
コントラバスって音域の方?それとも楽器?
なにがあってあおいちゃんは「コントラバス」を検索したの?
授業で出てきた??
楽器弾きたくなった???
音楽に目覚めた????
一体あおいちゃんはどういう経緯で「こんにゃく」
と「コントラバス」を検索したの???
気になるわ~~~~~~