not life hack

アニメ、マンガ、ゲームについて主に書いてます。雑記も書きます。ヤマノススメ、のんのんびより多めです。

『AKIBA'S TRIP-THE ANIMATION-』がどうかしちゃうくらい面白かった。

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秋葉原——初心者から上級者まで
受け入れてくれる懐の深い街。
ひとりでも、アキバに行けば
わかってくれる誰かがいる。
何かができる、できそうな自由なところ、
身もココロもハダカになれる街。

アニメもゲームもメイドもアイドルも
ジャンクパーツもB級グルメも、
全ての“アキバ”を詰め込んだその街で、
破繰者<バグリモノ>と戦う、
不退転の『ボーイ・ミーツ・ガール』
ストーリ-、始めます!

『AKIBA'S TRIP-THE ANIMATION-』略称『アキバニ』というアニメ作品が2017年に放送されていました。筆者は気になったアニメを数年遅れで見るという特殊な病気にかかっているので、数日前に全話見終わりました。

ちょっとどうかしちゃうくらい面白かったんだよなぁ。

 

原作はPSPで発売していたゲームでアニメは完全オリジナルストーリーなのでアニメのみでも全然問題ありません。

舞台は欲望の町秋葉原。しかしその秋葉原に人を襲って数を増やす破繰者<バグリモノ>という化け物が現れるという噂が流れています。

秋葉原を愛する浪人生の主人公「伝木凱タモツ」とバグリモノでありながら秋葉原を守る「万世架まとめ」が出会い、物語が始まります。所謂ボーイ・ミーツ・ガールですね。

敵であるバグリモノは人に憑りついているため見た目は普通の人間ですが、身体能力やパワーは人間とは桁違いに高く、フォークで頭を刺しても倒れることはありません。完全に倒す方法は「服を脱がすこと」です。

とんでもない設定ですね。ゾンビ的な奴は普通、頭を狙うとかそういうのだと思うんですがこのアニメの場合、服を脱がし外気に触れさせることです。

秋葉原の多くの店が協力していてほぼすべて実名で出てくるのがすごいところです。5話ではCAPCOM公認で実際にストリートファイターVが使われます。

基本的に一話完結のアニメで各話に秋葉原オタク文化、ネットに触れている人間なら見たこと聞いたことがあるネタがとてつもない量仕込まれてます。1話では妙にリアリティのある2ちゃんねるの描写があったりします。

2話『チーム結成、略して電マ』ミリタリー

3話『アイドルデビューできると聞いて、ホイホイついていった結果』アイドル、オーディオ、例のプール

4話『無線HAMファイターズ』アマチュア無線

5話『負ける要素、なし!』ストリートファイターV

6話『メモリがいっぱい』自作PC

7話『無理というのはウソつきの言葉』カメラ、フィギュア、労働(ワ○ミ)

8話『秋葉原武闘会』プロレス

9話『ゲームのカードで戦ってしまったのですが!』カードゲーム、遊戯王

10話『幽門開いてしまったのですか?!』アキバグルメ、大食い

と代表的なのはこのあたりです。タイトルで察している人もいると思います。メインとなる話以外の部分、何気ない会話や背景のモブにも見たこと聞いたことがあるネタが隠れています。まずは自分の興味ある分野の話だけでも見てください。

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筆者は格ゲーが好きなので5話のネタはわかりやすかったです。主人公のタモツが格ゲー大会に出るんですが、エントリーしてる選手が実在するプロゲーマーを文字ってたり、「レッツゴージャスティーン!」が見れます。

4話では富士無線でタモツがアマチュア無線についてかなり長い尺で語るのですが筆者の知識が皆無なので全くわかりませんでした、しかし全くわからないということは恐らくこのアニメで一番深く語っている部分だと思います。アマチュア無線好きな方は是非。3話のオーディオもおススメ。タモツがアイドルの曲を聴くには結局何が良いかの結論は必見です。あとAV機器とAV(直球)をかけてたりしていて面白いです。

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一番好きなのは9話『ゲームのカードで戦ってしまったのですが!』ですね。タイトルからして面白い。わからない人は「ゲームのカード落としちゃった」で検索してください。内容は完全に遊戯王のパロディであり、最高にふざけてて面白いです。

本当に広い範囲のネタがあるので筆者も絶対全部拾えていません。10話のオチなんて落語の「そば清」からですよ。興味がない人は絶対わからない。ちなみにタイトルの由来は「高菜、食べてしまったんですか!」で検索。10話では秋葉原の有名な飲食店が実名で登場します。アキバグルメ紹介アニメと化してます。

各ジャンルの有識者と見たら面白さ倍増です。

内容や小ネタ以外にもこのアニメはキャラクターが非常に魅力的です。

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まず主人公の「伝木凱タモツ」年齢18歳で浪人生、秋葉原が大好きな青年です。1話でヒロインの「万世架まとめ」から<セツリゴエ>という儀式を受け、人間ではなく上級のバグリモノ『破族』になってしまい、秋葉原から出られない、服を脱ぐと死ぬという体質になります。しかしタモツはそんな状況に絶望せず、「いつ死ぬかわからないから今の内に遊んでおけってことか」と、とにかく前向きです。ハマると徹底的に極める究極の趣味人で各話で取り上げられるコンテンツは多くがタモツがハマるとこから始まります。オタク的なコンテンツはもちろん、カレー作りもスパイスの調合から始め、スープは三日三晩煮込み、米は一粒ずつ選別し、完成は1週間後というガチっぷり。アイドル、オーディオにハマった時は借金するほど買いまくります。タモツの生き方は一見愚かに見えますが個人的にはこういう人間に一番憧れます。好きなこと、興味あることのためなら労働も厭わず真面目に、ただひたすら趣味に生きる。熱い男です。

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次にヒロインの「万世架まとめ」年齢78歳。

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78歳。

上級のバグリモノ『破族』であり本来、人を襲う存在でありながら自分の愛する秋葉原の街とその人々を守るためバグリモノと戦う人間の味方です。ちなみに1話でタモツに助けられてから既に惚れてるので全編タモツを意識しています。ツンデレで非常にかわいいです。タモツは青、まとめは赤を基調としたデザインなのですが、二人並んだ時すごく映えます。ヒーロー、ヒロインとしっかりわかってかっこいいです。

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その他にメインキャラとして有紗・アホカイネン』というフィンランド出身の外国人、タモツの妹の『伝木凱にわか』がいます。

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有紗はテンションが高く登場のたびにコスプレしていたり、人間なのにバグリモノを圧倒したりと面白いキャラです。

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にわかは兄思いのとっても良い妹で、まとめの恋のサポートをしたりと空気の読める常識人です。

どのキャラクターも魅力的で全員好きです。

 

最後にアキバニは楽曲も最高です。まとめ、有紗、にわかを演じている高橋李依さん、長久友紀さん、高野麻里佳さんは「イヤホンズ」というユニットで活動しており、OP「一件落着ゴ用心」劇中歌「サンキトウセン!」劇中歌「ヨロコビノウタ」はイヤホンズの楽曲です。

OPの「一件落着ゴ用心」は映像と楽曲がとてもあっていて熱いです。特にサビのボスラッシュ演出、個人的に大好物です。秋葉原応援ソングとして認定されています。

「サンキトウセン!」はこれまた秋葉原好きなら理解できる歌詞となっていて楽しい曲です。

「ヨロコビノウタ」は最終話で流れるのですが、天才的なmixでベートーヴェン歓喜の歌、ショパン夜想曲パッヘルベルのカノンなどクラシックの傑作を使用した楽曲です。とにかく歌詞が最高です。感動しました。

筆者はヤマノススメのんのんびよりじょしらく、らき⭐︎すたを無限に見返してるのですがアキバニも加わりました。今後も何か思いつけば記事にしたいと思います。

 

面白そうなもの、気になるものがあれば海越え山越え銀河を超えてでも、その目で見届けろ!好奇心を全てに優先させろ! 

 

人生は未知なる哀れな己に
眩しき己に出逢う旅なり