企業の目的は結局金儲け
そう思った。企業としては当たり前のことだ。お金がなければ会社の運営はできない。日本の企業は昨日よりも今日、今日よりも明日の売上を伸ばすことが目的だ。
そうして得た売上から僕たちは給料を受け取り、生活している。
ではその売上を伸ばすためにしていることは何だろうか?
より良い商品を開発し、買い手を増やすこと?
労働時間を伸ばし、単純に業務スピードをあげること?
様々な取り組みが企業によってあるだろう。
「お客様にあった商品を提供いたします。」
業種は伏せますが、僕の会社ではこのように謳っている。
しかし、売上を伸ばすにはやはり金額の高い商品を売る必要があります。その為に言葉巧みに高い商品を買ってもらえるよう営業をかける。
企業にとってそれが最も重要なことはわかっています。それが僕たちの給料になっていることもわかっています。
ですが、僕は苦しい。
営業が成功すれば僕たちの給料は上がり、生活は豊かになる。その一方でお客様の方はもしかしたら僕たちの営業が原因で生活が苦しくなっているかもしれない。
言葉巧みに営業し、誰かの生活を苦しめているかもしれない。僕が受け取ったのは、そんな風にして得たお金なんだ。
そう思ってしまって最近心が沈んでいる。仕事として割り切ることができない。
これは僕がただ若いからなのか、お金の本当の価値を知らないからなのか、原因は今はわからない。
ですが、今の僕はこんなことをしてまでお金を稼ごうとは思えない。自分のお金を稼ぐために人を苦しめることはできないし、そんな人間になるのは嫌だ。これだけは、はっきりと言い切れる。