人の役に立つことがしたい。
僕は生まれてきてこの方、自分のことを優しい人間だと思ったことは一度もない。仲の良い同僚が残業していても手伝わずに帰るし、人に合わせて行動するというのが苦手で自己中心的に生きている自覚がある。
自分の利益にならないことは基本的にはしたくない。
だが僕が心を開いた人は多くが僕のことを「優しい」と言ってくれる。嬉しい気持ちがある反面、不思議に思っていた。なぜ僕のことを優しいと評価してくれるのか、こんな人間のクズの僕を。自己中心的で性格が悪くて捻くれ者の僕を。
答えが最近やっと見つかった。
僕は心から人の役に立つことがしたいと思ったのだ。
今の仕事は前回の記事にも書いた通り、できるだけ高い商品を営業し、販売することによって給料がもらえる。それはお客様の生活を苦しめている可能性がある。
前回の記事
https://not-life-hack.hatenablog.com/entry/2020/05/13/194949
僕はそれをしたくない。見知らぬ誰かであっても不幸にしたくない。
こんなことを僕が思うとは考えてもいなかった。実際に働き始める前は、どんな汚いこともお金さえ貰えればやれると思っていた。
でも、できなかった。人間はなんでもやってみないとわからない。僕は僕自身のことをまったく理解してなかったのだ。この悩みを心を開いた人に打ち明けたら、涙が自然に流れた。号泣してしまった。
僕が心を開いた人は、僕の根底にある心に気づいてくれていた。僕はクズで自己中心的で性格が悪くて捻くれ者だが、人を苦しめるようなことはしたくないと本気で思うことができる人間だった。
その部分を優しいと評価してくれていたのだろう。
僕よりも僕を理解してくれる人がいることがとても嬉しかった。
今は人の役に立つことがしたい。自分自身が納得でき、誇りを持てるようなことをしたい。
僕が欲しかったものはお金ではなかった。誇りだった。
このことに気づくまでにとても長い時間がかかってしまった。
これからはこんなちっぽけな僕でも人の役に立つことをしたい。
僕の本心にやっと気づくことができた。